無垢の杉でつくった空間。ご入居、直後です。
壁には、塗装はしていません。さわるとやさしく、さらさらと柔らかいです。
例えば、お風呂上がりの汗ばんだ背中でもたれかかると、
壁が水分を吸ってくれるぐらいの吸湿性があります。
浴室から流れてくる湿気(あっというまに鏡が曇るぐらいの)も吸い込みます。
そして溜め込んでいた湿気を、からっとした日の空気に吐き出します。
機能面
なにも、おねがいしなくても加湿器、除湿器を兼ねているなんて、
すばらしいな、と思います。
それから、杉が持っているかおりであるアロマ成分を、
空気中にほんのわずか吐き出すため、防虫効果などもあるというのも
すごいところです。
立木の状態でも 木々は二酸化炭素を吸い込み、酸素を吐き出します。
また建材となってからも、日々、空気の質を調整する機能を持ち続けています。
塗装のこと
ですので、その無垢材の長所を活かすために、塗膜をべったりとコーティングしてしまうと、
「よさをいかさないことになります」
ちゃんとした材料を選んだ上で、ちゃんとした塗装を選ぶのも、大事です。
壁や天井の板については、20年以上が経った物件でも、
ほとんど汚れる感じはないので、無塗装がベストかな、と思います。
経年変化のこと
すこしずつすこしずつ、経年変化で古びた美しさをまといます。

▲24年目になる、吉野杉の天井板と、梁。飴色になっている(無塗装)

▲17年目になる智頭杉の壁板。無塗装。深みがまし、かがやいている。
15年たつとクロスを張り替えないと。などと言われますが、このような素材で作った
住まいは、壁天井に関してはメンテナンスは永久にフリーです。
長期間で考えるとコストパフォーマンスもよいです。
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ずっと同じ風合いの素材

▲ 築60年になる物件 複合化粧板。
思うに、可もなく不可もなく という印象。
ベニヤの上に、1ミリ未満の薄い化粧無垢板を貼り、
汚れがつかないようにコーティングした壁です。
この壁は、たぶん当初とあまり変化していないと思います。
「ずっと変わらない強度」を求めて開発された素材で、
実際かわらず60年存在しました。
△ 呼吸しなくて調湿もしない
△ 木の香りがしない
△ 古物ならではのよさが増さない。
△ボンドがおおく使われている
そういう意味で、わたし自身はつかったことがありません。
